おいしい牛乳の、おいしいデザイン
「おいしい牛乳」を初めて見たとき
「なんともストレートなネーミングだな」と
思った。
きっとみんな同じ思いだったんじゃないかな?
あるサイトを見て知ったんだけど
このネーミングやパッケージデザインには
デザインを手がけた人の緻密で深い想いが詰まってた。
おいしい牛乳をデザインしたのは
アートディレクターの佐藤卓さん。
この方のデザインしたものはお菓子、飲料、雑貨など
あらゆる生活品を手掛けていらっしゃるヒットメーカさんです。
それも何十年も売れ続けるロングセラーが多いんだよね。
きっとあなたの周りにあるモノのの中には
佐藤卓さんの手掛けたデザインがあるはず。
どのようにデザインが作られてきたのを
紐解いていくと、デザインの奥深さを教えてもらえたよ。
たとえばこの「おいしい牛乳」の文字
牛乳パックにでかでかと書かれている
ごく普通に見える文字だけど、
ここにも緻密な計算があったのだ。
以下、解説文ね!(抜粋)
↓
中身である牛乳のおいしさをイメージする書体、
牛乳らしい書体が検討された。
その過程で機能的なゴシック体でもなく、
洗練された明朝体でもない、味わいのある
おいしそうな書体に絞られ、毛筆による下記文字
をもとに制作され、分かりやすく読みやすい書体が
選ばれた。
さらに商品が持つ「まろやかさ」という味覚的特徴を
喚起させるために、一旦全体に膨らみと角の丸みが
つけられたが、「後味のすっきり感」も強調することが
望ましいとされ、最終的に角の丸みを取り、シャープな
印象を持たせたロゴタイプに調整された。
↑ここまで。
書体から感じられるイメージについて
書かれているけど、本当に微妙な違いなんだよ。
上の「お」と
下の「お」の違いってほとんど分からないよ。
でも、そこまでこだわって牛乳の本質を
伝えきりたい覚悟が感じらるわ。
いやはや、
何の気なしに見ていた6文字の裏には
想いがしっかりこもっていらしゃった。
こういう解説を読まなければ
絶対分からなかっただろうなあ。
理由は分からないけど、しっくりくるモノ、
また愛着がわくモノってそういうことなのかもね?
きっとモノに作った方々の想いが乗っかって
自分の手元にたどり着いているんだろうな。
今一度、まわりにあるモノに目を向けてみると
想いのつまった品々を発見するかもしれないよ。
関連記事